いまのじぶんは?

小学1年生の時に、縦割り班でペアを組んでくれた小学6年生はとても大人に見えた。

 

優しくて、落ち着いていて、深い25mプールが怖かった僕に付き添って、浅い5mメートルのプールで遊んでくれた。

 

25mプールに入らないといけない時も、おんぶしてゆっくり歩いてくれた。

 

広くて深いプールにビビり倒していた僕は、大きな背中に温もりと安堵を感じた。

 

普通に年齢を重ねていけば、人に安心を与えられる人間になれると思っていた。

 

けれども、自分が小学6年生になった時、全くもってなれていなかった。

 

当時の僕は、身長が144cmしかなかった。

 

バカだから、そのせいだと思った。

 

チビには安心感など誰も抱かないだろうと、無理やり納得していた。

 

 

中学を卒業した時も、高校を卒業した時も、何も変わっていなかった。

 

高校卒業時は、バカなりに受験勉強に集中しすぎて、家族にキツく当たったり、当たり前の事に感謝しなくなったりしていた。

 

大学には合格したけど、品格みたいなものはまるでなかった。

 

現在、大学院1年生。

 

当時小学1年生の僕と、今の僕が縦割り班のペアを組んだとしたら、安堵や温もりを感じてもらえるのだろうか。

 

身長は、成人男性の平均を超えているので言い訳はできない。

 

22歳なんか、めちゃくちゃ大人だと思っていた。

 

一丁前にヒゲは剃っても剃っても生えてくるけど、内面は何も進歩していない。

 

色々なことに引っかかってしまって、受け止められずに、こうやって誰が読むわけでもない文章を書いている小さい自分に辟易とする。

 

名前はとっくに忘れたけど、ペアになってくれたあの6年生を目標に、人に安堵感を与えられる優しい人間になりたいと心から思う。

 

 

 

読んでくれた人ありがとうございます🙇‍♂️